悪魔なヴァンパイア





「ふぅ〜」


リーダー格の男はタバコをくわえて一服。

残った二人はこっちに近づいてくる


「ちょっと…タンマ。」


ニヤリと笑う男にそんな言葉は通用しない


あっという間に腕をつかまれた。


リーダー格の男はタバコを踏んで火を消す


そんな男の元に連れていかれようとしている自分


「震えちゃって…」


……っ!!

ヤバい…っ!!


そう思って目をつむった瞬間


「かわいいねー。そういうとこ。」


突然の棒読み感


どう考えてもこの中の男みたいに野太くない声


一瞬にして空気が固まる






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