悪魔なヴァンパイア







「なんだ?死ぬ気にでもなったか?」


顔を上げたソルテは青年に満面の笑みを浮かべた


「あは、ありがとね。」


———————っ!?


直後に放った一言


青年は眉をひそめている


私もその言葉に一瞬思考が停止する


…………


このしゃべり方……もとのソルテだ…っ!!


「おかげで命拾いしたよっ」


殺気もなにも感じない、いつもの笑顔で話す彼


「そして、馬鹿で助かったー」


ニッコリ。


悪意があるのかないのか…


いや、でもなんで突然…?


ソルテの言葉に対して反応は


「はぁ…?」


うん、私でもそうしてたな…。





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