悪魔なヴァンパイア






「……はぁ…」


彼のため息で自分がうつむいていることに気づいた


「………………っ」


「そんな心配そうな顔しないで…」


ソルテがしゃがみ込んで両手が私の頬に触れる


なにこのいつになく優しい雰囲気…


「ソルテ……」


「そんでもってなんか勘違いしてるよね…?」


……と思ったのもつかの間。


____むにーーーっ


「い…い…ちゃい…っ」


満面の笑みで私のほっぺを引っ張った


「わぁ、里夕のほっぺよく伸びんねーっ」


「ちょ…しょりゅて……」


「あははっ。おもしろいーっ!!」


おもしろくないっ!!
こっちは痛いんだから…っ




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