悪魔なヴァンパイア
「だーかーらー…っ」
『小倉ー。2組のヤツが呼んでるぞー』
やや前のめりになった愛ちゃんがゆっくりと元の位置に戻っていった
「……はーい。」
「また告白かな?モテる女はつらいねぇ」
「りーちゃん…酔っぱらったおじさんみたい」
「おじ…っ!?せめておばさんに…」
「ほんとにいいことないよ?寄ってくるのは外見しか見ない人ばっかだし」
「愛ちゃん…」
正直ワケのわかんない人が聞いたらウザイって思うかもしんない…
でもストーカー、盗撮とかの被害を全部聞いてる私にしてみれば本当に困ってるんだと思う…
そして、自分は平凡でよかったとも思う。
「ちょっと行ってくるねっ」
ニコッと笑う彼女
「いってらっしゃい」