悪魔なヴァンパイア
「ご…ごめんなさい…」
つい伏し目がちになった
結構怒ってるみたいだし…
どうしよう……
「………顔を上げろ」
____ゾクッ
元のテンションの彼の声が聞こえる
正直言って情緒不安定かと思うくらい声のトーンが下がっていた
「……誤解させてしまったなら申し訳ない…」
………?
驚きとともに恐る恐る顔を上げた
「貴様が落ち込む必要はなにもない。」
彼の手が私の頬に触れる
「我はただルゥの人間界での様子を聞きたかっただけなのだ…」
優しい目をしながら真っすぐ向き合っている