悪魔なヴァンパイア
無言の彼はそのまま目で促してきた
「………」
ワイシャツのボタンを自分で外す
まだ乾ききっていない髪から水が垂れた
「……これで満足?」
そう言葉を発しながら左肩を見せた
目を見開きながら近づいてくる彼
「貴様……これほどまでに…」
レアンの目に映っているのは…僕のタトゥーだった
ヴァンパイアの魔力の象徴
色が薄くなるにつれて死が近づく
馬鹿みたいにわかりやすい命のリミット
「なぜここまで落ちた…!?血は…っ!?まだもらってないのか!?」
僕と目も合わせずタトゥーを凝視する