悪魔なヴァンパイア
……………
私は小さく頷いた
「それが洗脳の一歩とでもいうべきか…現実は君の思っていることと全てが逆だ」
「……逆…?」
さっぱり意味がわからない
「そうだ。我々が君の味方、彼が君の敵だよ」
「……………はい?」
なにこの苦し紛れの言い訳は…
「そんなわけないじゃないですか…だって貴方達はピストル持ってたし…実際に発砲してたし…」
「発砲?」
彼の視線が私の後ろにいる男に移る
「撃ったのか?」
「は、はい…」
蛇に睨まれた蛙のようにすくんでしまった