悪魔なヴァンパイア
「…別にー」
当の本人は特に気にした様子もなく話始めた
「そんなんで対抗できるとでも?」
そんなん…?
なぜか余裕の彼はそのまま近づいてきた
「はっ!?お前これが見えてねーのかっ!?先に言っとくが本物だぞっ!」
とっさに一歩下がった男
「なら、ビビんないでくれるかな?」
そう言いながらスピードを落とすことなく歩き続ける
「第一バカじゃない?」
「「………はっ?」」
「二人して彼女にピストル向けて。僕はスルーですか?…っていう問題」
なぜか楽しそうに話す彼
確かに…二つとも私に向いてる…
それぞれ気づいてなかったのか…
「「…………チッ!!」」
お互いの舌打ちを合図に<同時>にピストルを彼に向けた