悪魔なヴァンパイア
「あははーっ!」
突然声を出して笑う彼
「やっぱバカだなーっ。」
それに対しては同感です…。
男たちがそれに気づいたのは約3秒後。
「うわ…っ、バカ野郎っ!なにしてんだっ」
「それはこっちのセリフだっ!」
…気づくの遅いよ…
しかもこの状況で喧嘩?
「と、とにかく…お前はコイツにピストルを…「うるさーい。」
慌てた2人に対して棒読みな声が会話を遮った
━━━その後は速すぎて見えなかった
ただ…なぜか…両隣の男が崩れ落ちていて…
腰が抜けた私もその場に崩れ落ちる
「大丈夫?」
その言葉だけが耳に入ってきた
長身で鼻が高く整った顔立ちに加え
一つに束ねたやや長い金の髪、耳には十字架のピアスをしている
笑顔が似合う彼は私に手を差し出してくれた