悪魔なヴァンパイア




「昔…僕がそのルールを作ったときのこと覚えてる?」


「あぁ、貴様が魔力の半分を失ってまで成し遂げたからな…そうだな…あれは150年ほど前になるか」


「……150年か………」


やや気まずい雰囲気が2人の間に流れた


「……はぁ…」


深くため息をレアンは突然僕の手を引いて歩き出した


「大方の検討はついた」


「レアン…」


「ここに里夕がいないとなれば奴らの仲間になったんだろ。貴様の顔からして自らの意志でな。」


…まさにその通り……


「この会社に着いたとき貴様だけが上へ上がることが許された。つまりは貴様がここに来ることは想定内だったらしいな」




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