悪魔なヴァンパイア
顔をあげた瞬間の彼は驚いてたけど、すぐに子供みたいに無邪気に笑い出した
「だから、気にしないでって」
さっきと変わらず明るい口調の彼…
その言葉からは優しさも伝わった
「で、でも…本当に申し訳ないと…」
「大丈夫だってー」
彼の手が私の頬に触れた
私は身長が高い彼を見上げる
「だいたい遅くなった僕も悪いし。」
………
………ん?
思考回路が停止した。
申し訳なさも忘れてしまうほどに…
……遅くなった…?
何…?
今の…聞き間違え…?
え…?この人知り合い…?
いや…確実に会ったことないな…
「……あ、あのぅ…?」
「うん、やっぱり可愛く育ったね。」
彼がかがみ込んで目が合った