悪魔なヴァンパイア





「貴様はここの社員になってこの部屋を用意されたんだろう?」


「…はい」


「ならば貴様の帰る場所はここだ」


「………っ」


言い返せない自分がいた


確かにその通りだもん……


「全く…人間というのは厄介な生き物だな…」


私を真っすぐ見てくる


「何が答えかわからない世界で他人の発言に左右され選択していく。これが大半ではないか?後悔がないならそれでもいい。…だがな、少しでも後悔する気持ちがあれば自分に向き合え。」


…後悔……


「まぁ…こんな世界だからこそ…ソルトレークの考え方が変わったのか…」


「………?」




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