悪魔なヴァンパイア
「まさかこれも話してなかったのー?」
満面の笑みでルゥさんに笑いかけるソルテ
「あぁ…そういえば言ってなかったな…」
これも話してなかった…?
引きつった笑顔で言葉を発する
「話してなかったのはヴァンパイアってこと…「と、明日いなくなっちゃうことーっ」
な………っ⁉
その言葉を聞いてこっちに近づいてくるルゥさん
私の目の前で止まると、高い背をかがめて目線を合わせてきた
「里夕。このタイミングで言うのもなんだが、明日俺はこの家から出て行く」
このタイミングもなにも…っ
どんなタイミングでもいやな報告だわっ‼
「冗談ですよね…っ‼2人してやめて下さい……よ……」
無理に作った笑顔、無理に明るく振る舞った私の頭を優しく撫でてくれる彼