幼なじみ
『どうした?』

僕は、振り向いて聞いてみた。

「今日部活がないから一緒に帰ろう?」

その瞬間、教室の中が一瞬静まった気がした。

『えっ!いや、その…。』

「いいじゃん。帰ろう帰ろう。」

瑠璃は、自分の机からかばんを持ってくると僕の手を握って引っ張ってきた。

『えっ?ちちょっと。』

僕は、瑠璃に引かれたまま教室を後にした。
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