幼なじみ
中に入ると、女の子らしい部屋だった。

『久しぶりに入るな、この部屋。』

「そうだよね。和也、中学に入ってから私の家に来なくなったもんね。」

瑠璃は、少し寂しそうに言った。
僕は、中学の時は女の子の部屋に行く事が恥ずかしかったので行かなくなったからだ。

『まあでも、しばらくはこうして来る事になるんだからいいんじゃないのか?』

僕は、その雰囲気が嫌だったので明るく言った。

「そうだね。」

瑠璃も笑顔で返してくれた。
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