幼なじみ
「どうしたの?」

瑠璃の声が聞こえた。

「俺……。」

僕は、その時聞いてはいけないような気がした。
そっと立ち上がろうとした時に裕也の声が聞こえた。

「俺、好きなんだ……。」

僕は、最後まで聞かずに走ってその場を去った。
僕の胸の奥の何かが疼いていた。
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