幼なじみ
「あの、和也……。」

僕が歩いていると瑠璃が小さく声をかけた。

『どうした?』

「あの…その…手…。」

『手?』

瑠璃を見ると赤い顔をしながら僕と繋いでいる手を見ていた。

『ああ、ごめんごめん。』

僕は、慌てて手を離した。

「あっ……。」

手を離した時瑠璃が小さく声を出した。

『どうかした?』

「ううん、なんでもないよ。」

何故か瑠璃は、少し寂しそうに答えた。
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