君のいる世界




「お祖母様はどこまで非情な人間なんですか!?大輝はお祖母様とは違います。利益の為なら誰が傷付いても構わないと思ってるお祖母様と一緒にしないで下さい!!私はお祖母様を心底軽べ……「「麗奈!!」」



まるで私にこの先の言葉を言わせないように、大輝は大声を上げた。



「なんで止めるの!?この人は……っ!!!」



大輝に視線をやると、こんな時にも関わらず口元に笑みを浮かべて首を横に振っている。


その様子に、私は言葉を止めて息を呑んだ。




どうして…?


どうしてこんな酷いこと言われたのにそんな風に笑えるの?


普通でいられるの?




私は耐えられない。


大輝のことを酷く言われたことも、この人の孫でいることも。





「それ以上は言うな。戻れなくなる」



「え?」



「その先を言ったら絶対に後悔する。一度出た言葉はもう二度と無しには出来ないんだぞ?」




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