† of Ogre~鬼の心理
――と、そのノイズの中、空間を見つけた。
いや、空間とは見間違いで、静か過ぎる、ひとつの存在が、いた。
腰をまっすぐ伸ばして立つことのできない私を、地面から数十センチ浮遊しているそいつは、しげしげと見つめとくる。
「なにか?」
訊ねると、それはにこりと微笑み、背景の透けて見える手を差し出してきた。
《君、大丈夫?》
しゃらんしゃらん。
いや、空間とは見間違いで、静か過ぎる、ひとつの存在が、いた。
腰をまっすぐ伸ばして立つことのできない私を、地面から数十センチ浮遊しているそいつは、しげしげと見つめとくる。
「なにか?」
訊ねると、それはにこりと微笑み、背景の透けて見える手を差し出してきた。
《君、大丈夫?》
しゃらんしゃらん。