† of Ogre~鬼の心理
あれこれ自分の中で整理しつつ、より正確に答えられるよう、こちらからも訊く。
「その、時間に影響されてないモノは、生物か? 無生物か?」
フジオカは、わかりません、と答えた。どちらかわからないから、聞いてるんです、と付け加えられる。
「動くか?」
「動きます」
「喋るか?」
「喋ります」
「では、お前はそれが生きていると思えるか?」
フジオカが、うつむく。
その反応で、こちらも合点がいった。
「なるほど」
コーヒーを一口飲み、答えてやる。
「それは生きているモノでも、生きていないモノでもない。そこに存在しているモノだ」
フジオカと真輝の目が、一直線に俺へ向く。
興味が浮き彫りになっている目ではあるが、俺の言葉は理解してないようだ。
「そういう存在があるとしたら、それは思念体だ。生きても、死んでもいない。いや、初めから命などない、ただそこに残されて、固定されて、ただ在るモノだ」
意味をわかっているのかいないのか、二人はうなずく。
長い長い説明になるから、もう一口コーヒーを飲んで、喉を潤しておく。
「その、時間に影響されてないモノは、生物か? 無生物か?」
フジオカは、わかりません、と答えた。どちらかわからないから、聞いてるんです、と付け加えられる。
「動くか?」
「動きます」
「喋るか?」
「喋ります」
「では、お前はそれが生きていると思えるか?」
フジオカが、うつむく。
その反応で、こちらも合点がいった。
「なるほど」
コーヒーを一口飲み、答えてやる。
「それは生きているモノでも、生きていないモノでもない。そこに存在しているモノだ」
フジオカと真輝の目が、一直線に俺へ向く。
興味が浮き彫りになっている目ではあるが、俺の言葉は理解してないようだ。
「そういう存在があるとしたら、それは思念体だ。生きても、死んでもいない。いや、初めから命などない、ただそこに残されて、固定されて、ただ在るモノだ」
意味をわかっているのかいないのか、二人はうなずく。
長い長い説明になるから、もう一口コーヒーを飲んで、喉を潤しておく。