† of Ogre~鬼の心理
「アル、仁と話していたことなんだけど、ヤツが私達の生活にとって脅威になるのなら、早々に排除すべきだと思うの。三対一で、潰せるうちに」

向こうの目的ははっきりとしないが、仁は攻撃された。

それは、私やアルも攻撃される危険性があるということだ。

少し性急な考えかもしれないが……迷い込んできたのが有害な邪魔者である場合、迅速かつ容赦なく片付ける。

それが、私達の生活の、ルールの裏側だ。

平和を貴びながらも、必要とあらば戦うことも吝かではない。

その決断の速さが、私達が生存できている理由にもなる。

今の社会に溶け込んでいる私達のような存在は、多い。

その中でも、私達ほどあらゆる意味で溶け込んでいる者は、極々一部だろう。

そしてその少数派の一部に入るためには、ただ自己を抑圧しているだけではダメだ。

そう、私達は生活上で悟っている。
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