† of Ogre~鬼の心理
「ま、そんなわけで基本作戦の提案」
仁の箸が不躾無礼に、アルへ向けられる。
「俺はヤツが先天能力のある東洋呪術師と見た。だから、対魔術能力を持つアルに正面からの相手を任せる」
「うーん、ま、妥当なところだろうね」
と、アルはスパゲッティをスプーンの上で回すフォークに巻きつけながら答えた。
シチューを食べたいと仁に言っていたそうだが……ファミレスに来て気分が変わったらしい。
仁の箸が、今度は私へ向けられる。
「で、真輝には補佐をしてもらう。今回、お前の能力が特別強味になるもんはなさそうだし、アルの援護と、隙があれば奇襲を仕掛ける役割がちょうどいいだろうよ。
で、アルのことを考えるとさっさと片をつけてやりたいから、決行は明日だ」
私とアルは、もともと孤立した戦いしか知らない。
なぜなら、自分の力を信じているし、信じることに盲目になった種族だからだ。
そう、一種の傲りとも言える。
が、人間という群れ生活を送る生き物の範疇にいる仁は、その私達に新たな戦法を与えてくれる。
それが、こういう『作戦』だ。
仁の箸が不躾無礼に、アルへ向けられる。
「俺はヤツが先天能力のある東洋呪術師と見た。だから、対魔術能力を持つアルに正面からの相手を任せる」
「うーん、ま、妥当なところだろうね」
と、アルはスパゲッティをスプーンの上で回すフォークに巻きつけながら答えた。
シチューを食べたいと仁に言っていたそうだが……ファミレスに来て気分が変わったらしい。
仁の箸が、今度は私へ向けられる。
「で、真輝には補佐をしてもらう。今回、お前の能力が特別強味になるもんはなさそうだし、アルの援護と、隙があれば奇襲を仕掛ける役割がちょうどいいだろうよ。
で、アルのことを考えるとさっさと片をつけてやりたいから、決行は明日だ」
私とアルは、もともと孤立した戦いしか知らない。
なぜなら、自分の力を信じているし、信じることに盲目になった種族だからだ。
そう、一種の傲りとも言える。
が、人間という群れ生活を送る生き物の範疇にいる仁は、その私達に新たな戦法を与えてくれる。
それが、こういう『作戦』だ。