† of Ogre~鬼の心理
「ことと次第によれば、必ず俺達のどちらかに言えって言ってるだろう? そんなに我慢できなかったのか?」

どうしょうもないヤツだ、と言葉の裏にたっぷり含まれ、幾ばくかカチンときた。

「仕方ないじゃない」

と、だから開き直ってやる。アル手製の、かぐわしい香りのする朝食の前に座りながら。

「なんとなく、そんな気分になったんだから。なに、悪い?」

「そうはっきり易々と言ってくれると、こちらも実に貶し甲斐があるが……

俺が言いたいのは、もっと事後のことを考えろということだぞ」

「事後処理くらい私にだってできるわよ」

「でもできてないから、こんなことになっちゃったんだよね」

程よく焼けたトーストを三皿いっぺんに持ってきたアルが、そう苦笑する。
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