† of Ogre~鬼の心理
話を締め括る。

「さあ、今晩にはヤツと干戈を交える予定なんでしょ。変更する気はない。それまでそれぞれの予定で過ごせばいい。夜までに私も体調を整えるわ。問題は、ない」

アルが、メガネに手をやったまま、俯いている。

ああ、呆れを通り越して、もはや対処の方法がないと諦めに入ったようだ。

あまりにかわいそうな表情だったので、

「――ふう。ならアル、アナタに、病人としてひとつお願い」

「あ、ん? なんだい? なんでも言ってごらん!!」

彼の期待に少しだけ答えることにした。

「学校に、今日は欠席すると連絡を入れてちょうだい。以上。よろしく」
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