† of Ogre~鬼の心理
どうだろうね~? とアルが適当な相づちを返している間に、心の中で、

(わるぅございましたね)

と、三回は愚痴てやった。

最後に少し大きな深皿に盛ったサラダと牛乳、コップ三つをテーブルに揃え、アルも席につく。外されたエプロンの下からは、黒で統一されたスーツが出てくる。

仁とアルを並べると、ラフとハードが同時に視界に入り、おもしろいのと等しいくらい奇妙な気分になる。実に笑える。

ヒトは、分類すれば服だけでもこんなに差が生まれるものかと。

「さ、メシだメシだ。食わにゃ胃腸も脳みそも動きゃせん」

仁の微妙に下品な言葉で、私達の朝食は始まる。
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