† of Ogre~鬼の心理
フレイヴァーはもともと客が出たり入ったりを繰り返すというよりも、味を気に入った数人の常連、興味本意に立ち寄った客などがゆっくりしていくことで、採算を持っている。
間もなく昼になるが、厨房から見える分、オーダーを受けた数から推測するのでは、今日の客は常連の小太り男だけかもしれない。
店に入って二つ目の丸いテーブルが、小太り男のお気に入りだ。
朝十時頃から昼過ぎ三時ほどまで、賄いやらコーヒー、サンドウィッチなどの間食で居座る彼は、店長の話ではしがない小説書きであるらしい。
売れているような売れていないような、という二流作家だと、俺は見ている。
(小説か……事実は小説より奇なりとは言わんが、おもしろいもん書いてるのかねぇ)
雑学やら娯楽やらは好きだ。
俺の性分か、こと『おもしろい』ものに興味が向いてしまう傾向は、自分でも重々承知している。
だから人間の生み出すエンターテイメントはすばらしいと思う。
間もなく昼になるが、厨房から見える分、オーダーを受けた数から推測するのでは、今日の客は常連の小太り男だけかもしれない。
店に入って二つ目の丸いテーブルが、小太り男のお気に入りだ。
朝十時頃から昼過ぎ三時ほどまで、賄いやらコーヒー、サンドウィッチなどの間食で居座る彼は、店長の話ではしがない小説書きであるらしい。
売れているような売れていないような、という二流作家だと、俺は見ている。
(小説か……事実は小説より奇なりとは言わんが、おもしろいもん書いてるのかねぇ)
雑学やら娯楽やらは好きだ。
俺の性分か、こと『おもしろい』ものに興味が向いてしまう傾向は、自分でも重々承知している。
だから人間の生み出すエンターテイメントはすばらしいと思う。