† of Ogre~鬼の心理

第四節

† 第四節



車だと渋滞が怖いし、電車だとダイヤにしたがって動くばかりだから、急ぐに急げない。

そもそも半端に田舎である九州の電車は、一時間に約二、三本というダイヤの少なさだ。

まったくもって、急いでいるところに冗談じゃない。

結論として、最短直線ルートを飛んでいくことにした。

比喩じゃないとも。



公園のトイレの中で『集合』し、人型に戻った僕は、何食わぬ顔で先に現場へ来ていた刑事達のところへ行った。

現場を仕切っている、課でも特に古株の重さんが、テープをくぐってきた僕を声で叩いた。

「こらっ、一般人は進入禁止だ! ――と、アルか。ったくお前、どんだけ悠長な脳みそしてんだ!」
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