† of Ogre~鬼の心理
《即身仏も思念体も、場所、そして意識や目的、ひとつどころにあって初めて意味があるんだ。要するに、どっちもひとつの目的、ひとつの場所から、動くことができない》
「ご名答」
《オッケー。じゃあ僕は真輝ちゃんと合流したら、ヤツを足止めする。たとえ本当に生きている存在じゃないにしても、分身は消耗させられるんだからね。――仁?》
真輝が言っていたが、アルは心配性だ。
まったくもって、俺もそう思う。コイツは心配性だ。
「言われずとも、わかっとるさ。お前らが奮闘している間に、俺が土地を探る。ヤツの正体の在処を探ったら連絡しよう」
《頼む、よ、っと。…………――さて》
風の音が、やんだ。
「ご名答」
《オッケー。じゃあ僕は真輝ちゃんと合流したら、ヤツを足止めする。たとえ本当に生きている存在じゃないにしても、分身は消耗させられるんだからね。――仁?》
真輝が言っていたが、アルは心配性だ。
まったくもって、俺もそう思う。コイツは心配性だ。
「言われずとも、わかっとるさ。お前らが奮闘している間に、俺が土地を探る。ヤツの正体の在処を探ったら連絡しよう」
《頼む、よ、っと。…………――さて》
風の音が、やんだ。