† of Ogre~鬼の心理
《真輝ちゃん達が入っていったとこについたよ》
やはりか。補佐をするために確認しておこう。
「場所はどこになる?」
《なんか殺伐としたトンネルだね。ああ、なるほど。建設中の大木アンダーストリートだ。……知ってる?》
「ああ。その近辺にも一応布陣はしてあるが……トンネル内にまではない。もしも脱出するときには、トンネルの外まで出ろ?」
《了解。じゃあ、いってきます》
「おう」
そして通信が切れる。
しばし手の中の付箋を見つめ、それをポケットへねじ込んだ。
実は悠長にもバスに揺られていた俺は、窓の外に近づいてくる、半端な巨大物体を見上げてやる。
大木ホーンタワー――未完ながら今、この土地でもっとも高い建築物だった。
やはりか。補佐をするために確認しておこう。
「場所はどこになる?」
《なんか殺伐としたトンネルだね。ああ、なるほど。建設中の大木アンダーストリートだ。……知ってる?》
「ああ。その近辺にも一応布陣はしてあるが……トンネル内にまではない。もしも脱出するときには、トンネルの外まで出ろ?」
《了解。じゃあ、いってきます》
「おう」
そして通信が切れる。
しばし手の中の付箋を見つめ、それをポケットへねじ込んだ。
実は悠長にもバスに揺られていた俺は、窓の外に近づいてくる、半端な巨大物体を見上げてやる。
大木ホーンタワー――未完ながら今、この土地でもっとも高い建築物だった。