† of Ogre~鬼の心理

独節

† 独節



なんとはなしに気になってそこへ行ってみたけれど、もう彼はいなかった。

なんとはなしに気になって少し探してみたけれど、もう彼女はいなかった。

なんとはなしに気になった程度だったから、もういいやと思って、去った。

なんとはなしに学校をサボって訪れたそこは、ひじり公園の交差点だった。

なんとはなしに彼を真似して、僕はこれからを運命づけてみることにした。

なんとはなしの思いじゃ微力だろうけど、彼女が幸せに、なれますように。



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