† of Ogre~鬼の心理
しゃらんしゃらん。
(いや、それはない)
――今、ぶち当たった気配がある。
こちらへ探りを入れている者の、気配。
しかもおもしろいことに、警察関係者のようだ。
どうやら先に向こうが気付き、こちらの動向を監視していたらしい。
しゃらんしゃらん。
私は片手をスッと、斜め上へ振るった。
小さな手応えがし、秒を待つと、それが落ちてくる。
私の放った『刃』を胴に受け、今まさにその呼気を引き取ろうとしているコウモリが、アスファルトの上で痙攣する。
私は、冷笑と共に言った。
「そう焦って迎えに来てくれなくとも、じきに会えますでしょ? ね」
(いや、それはない)
――今、ぶち当たった気配がある。
こちらへ探りを入れている者の、気配。
しかもおもしろいことに、警察関係者のようだ。
どうやら先に向こうが気付き、こちらの動向を監視していたらしい。
しゃらんしゃらん。
私は片手をスッと、斜め上へ振るった。
小さな手応えがし、秒を待つと、それが落ちてくる。
私の放った『刃』を胴に受け、今まさにその呼気を引き取ろうとしているコウモリが、アスファルトの上で痙攣する。
私は、冷笑と共に言った。
「そう焦って迎えに来てくれなくとも、じきに会えますでしょ? ね」