† of Ogre~鬼の心理
これは、俺の部屋といい勝負ではないだろうか……と思ったものの、片付いていないわけではなかった。
ただ、部屋の外と内、明暗の差で、空中の細かな塵が目立つか目立たないかの違いだった。
カーテンを開け放ち、光を部屋の中に取り込もうと思ったが――この部屋の窓は北向きだ。日差しを直接取り込むことはできない。
なるほど、アルにはうってつけの間取りだ。
突然明るくなった部屋に、いったいいつからいたのか、天井にぶら下がっていた数匹の蝙蝠が悲鳴をあげた。
「おお、悪い悪い」
大して思ってもないことを口にしながら、アルのクローゼットを開く。中には白と黒、二種類のスーツしかない。まあ、迷わなくてすむからいい。
それに、真輝に関しては同じ服ばかりだ。それと比べたら、アルの服は二種二色。おお、なんて多彩だろうか!
ただ、部屋の外と内、明暗の差で、空中の細かな塵が目立つか目立たないかの違いだった。
カーテンを開け放ち、光を部屋の中に取り込もうと思ったが――この部屋の窓は北向きだ。日差しを直接取り込むことはできない。
なるほど、アルにはうってつけの間取りだ。
突然明るくなった部屋に、いったいいつからいたのか、天井にぶら下がっていた数匹の蝙蝠が悲鳴をあげた。
「おお、悪い悪い」
大して思ってもないことを口にしながら、アルのクローゼットを開く。中には白と黒、二種類のスーツしかない。まあ、迷わなくてすむからいい。
それに、真輝に関しては同じ服ばかりだ。それと比べたら、アルの服は二種二色。おお、なんて多彩だろうか!