精神科に入院してきました。
いつも、足のむくみをとる着圧ソックスを愛用していたけれど、紐状のものはすべてNGとの事だったので、おそらくそれも駄目なんだろうと思った。
夕方になり、やるせなくなってくる。
閉じ込められた感。
さびしさ。
ブラシにはしっかり名前シールが貼られていたが、大阪でいつも愛用していたもののように見えた。
……そう、私はふだん、大阪で同世代の女性とルームシェアをしていた。
あの日はたまたま、用事でW県の実家に帰っていた。
そのまま入院した。
大阪との連絡はどうなっているのか。
Iさんは無事か。
不安、不安、不安。
さびしい、さびしい、さびしい。
廊下に出てみた。
ナースステーションのガラス戸をノックするのは勇気がいったけれど、ノックして
「筆記用具をあずかっていませんか」
と聞いた。
ナースステーションは入るのも出るのも、いちいちナースさんに鍵を開閉してもらわなくてはならず、囚人感をアップさせた。
結果、筆記具は預かっていないうえに、今はそれすらドクターストップとのことだった。
つまり、ペンなどのとがったものは危ないから禁止。
その代わり、母が持ってきていたというスリッパが渡され、ようやく病院のゴムサンダルから解放された。
ホールには誰もいない。
私は壁に貼ってある、部屋の値段表やら食事のメニュー表を眺めて、その中に気がかりな費用を発見した。
私物預かり、一日150円。小遣い管理、105円。
ナースステーションで預かられているらしいタオルなどは、私の意思で預かられているわけじゃないのに、、一週間で1050円のお金を取られる。
勝手に預かってるくせに、勝手に取り上げてるくせに、お金とるんだ。
不愉快だった。
夕方の5時過ぎに、夜の薬が渡された。
薬の袋に「食後服用」と書いてある。
そうナースさんに伝えると、夜勤との交代の都合で薬を見られないから、食事の前だけれど飲んでください、と言われた。
今まで通院時に、食後を守って飲んでたの、ばかみたい。