精神科に入院してきました。
気付くと泣いていた。
もう駄目だ、号泣してしまう。
私は天井の集音器をにらんだ。
こんなところで泣いたら、またナースが来る。
私は部屋を出て、廊下を歩いた。
スリッパで、速足で。
すぐに突き当たりになり、Uターンしてまた端まで歩いた。
そうでもしないと泣いてしまうのだった。
否。
泣いていた。
気がつくと声を出して泣いていた。
限界だった。
こんなところにいたら、「普通」の人は発狂する。
手足を縛られた老人。
幻覚とたたかうご婦人。
彼女を怒鳴りつける看護師。
囚人のように、食事の差し入れ口のある部屋に閉じ込められている、あのリップクリームを取り上げられた女の子。
ああああああああああ
気が変になる!
私は泣きながら、ナースステーションの前に座り込んだ。
唯一の下界との接点。
開けてくれなんて言わないし思ってもない。
ただ、私は普通だから退院していい、という医者の言葉がほしかった。
なのに今日は土曜日で、医者も休み、看護師も一人だけ。
人手不足で、いつになく人が少なくて、ますます寂しい。
もう駄目だ、号泣してしまう。
私は天井の集音器をにらんだ。
こんなところで泣いたら、またナースが来る。
私は部屋を出て、廊下を歩いた。
スリッパで、速足で。
すぐに突き当たりになり、Uターンしてまた端まで歩いた。
そうでもしないと泣いてしまうのだった。
否。
泣いていた。
気がつくと声を出して泣いていた。
限界だった。
こんなところにいたら、「普通」の人は発狂する。
手足を縛られた老人。
幻覚とたたかうご婦人。
彼女を怒鳴りつける看護師。
囚人のように、食事の差し入れ口のある部屋に閉じ込められている、あのリップクリームを取り上げられた女の子。
ああああああああああ
気が変になる!
私は泣きながら、ナースステーションの前に座り込んだ。
唯一の下界との接点。
開けてくれなんて言わないし思ってもない。
ただ、私は普通だから退院していい、という医者の言葉がほしかった。
なのに今日は土曜日で、医者も休み、看護師も一人だけ。
人手不足で、いつになく人が少なくて、ますます寂しい。