幸せの定義
プロローグ
私は彼に病んでいた。


彼は刺激物であり、私の安定剤だった。

傍にいる時間が長ければ長いほど私は彼に沢山の形の無いモノを求める。
会えない時間はそれこそ発狂てしまうのではないか、
そう思う程に不安で仕方ない。

愛している、好き、その感情のどちらにも私は当てはまらない。

私が彼に抱いている感情は憎しみと、殺意。
これは私の愛の形なのだ。

一般的な愛だの恋だのの話ではない。
生きるか死ぬか。
コレが本当の愛なのではないかと私は思う。

殺したいほど愛している。

殺してしまいたいほど愛していた。

狂っていたのだと思う。
彼に出会ったその瞬間から私の人格と私の人生は崩壊した。




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