あのとき君は
「じゃ、せーのでみるよ?」

「うん!!」

栞知の誘いに
見えるはずのないジェスチャーで大きく頷く。



「「せーの!!」」




目を開けると同時に、目の前の紙から自分の名前を必死に探す。


「あ、あった!」


「美月、私達また同じクラスじゃん!?」



「ほんとだ☆よかったー!」

去年も同じクラスだった私達は、また一緒になることができた。


あとは…




「よお!美月。俺らやっと今年は一緒だなー。」


振り向くと、左の頬にえくぼの光る見慣れた男の子の顔があった。


彼は久米川千秋(クメガワチアキ)。
私の幼馴染み。
明るい性格だし、とっても優しい人。


「こーんにちはっ☆」
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