あのとき君は
「美月、泣かないで…」


突然告げられた別れに、私の視界はみるみうちにぼやけ、


足元の砂場にしずくを落としていく。


私達以外に人が居なくて、とっても寒い公園が余計に寂しさをつれてくる。



「寂しいけど、我慢してバイバイするしかないんだ…ね?」

隣から千秋くんの声もする。



バイバイ?

お別れなの?
もう会えないってこと?


私には分からない。

でも、彼はさっきこういったんだ。
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