あのとき君は
花なんて…
もらっても…
意味ないの!!



膝の痛みをこらえ、私はまた走り出した。



――小さな白い花は手に握ったまま。




その姿を彼は…

そして、
なにも言わずに後ろにいた千秋くんは…


どんな気持ちで見ていたのだろう?





幼い私は気づきもしなかった…
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