雨降って、血固まる。
翌日、午後11時。



502号室。



山崎静香は相変わらず眠っていた。



痛々しい管ももちろん健在。



ここに来るまでにエレベーターは使っていない。



バッタリ人に出くわせば、身動きが取れない状態になる可能性があるからだ。



少し息が上がってしまった。



比べてギンの息は少しも乱れていない。
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