雨降って、血固まる。
「いいよ。入って」


「よかった」



綾木はまんまと私が適当に組み立てた設定にハマった。



もちろん、騙されているなどとは微塵も思っていないだろう。



本人は、部屋を間違えたデリヘル嬢を上手く騙せたくらいに思っているに違いない。
< 138 / 217 >

この作品をシェア

pagetop