雨降って、血固まる。
私はゆっくりと着ているものを脱いだ。



綾木はその様子を舐めるように凝視している。



仕事道具は下着と胸の間。



キャミソールと下着だけを残し、私は綾木にすり寄った。



「肌、真っ白だね」



綾木の手がいやらしく私の太ももに触れた。



「赤くならなければいいけど」



私は仕事道具を胸元から抜き出し、銃口を綾木の額に突きつけた。
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