雨降って、血固まる。
「ギン、これ」



まだウォッカを舐めているギンを呼んだ。



ギンはグラスをカウンターに置いたまま、私の元に来た。



ギンはパソコンに浮かんだ文字を見て、すぐにキーボードを叩く。



『了解した


住所、名前、依頼料』



それだけを送信した。



住所と名前とどのくらい金を払えるのかを返信しろということなのだが、相手にちゃんと伝わるのだろうか。
< 151 / 217 >

この作品をシェア

pagetop