traitor
「何故...で、す、か?..」
そう、加藤は伯父を殺す仲間だった。
空と陸の企てた計画に乗った仲間。
「加藤。お前は知りすぎた」
「コレさえ手に入ればそれでいい」
「「あとは、自分たちだけで十分だ」」
仲間。
だけどそれは利用されただけの存在。
加藤はそれを知ると
「そ、う、です、か」
静かに息絶えた。
それを見て陸は脈を測り死亡を確認すると
ナイフの柄の指紋をふき取り、加藤に握らせ、
あたかも天皇を殺して自殺をしたように見せかけた。
そして2人が突き当たりのエレベーターに乗り込むと
ウィーーン
静かにそれは動き出した。
全ての歯車と共に....