彼に出会った1年間

「渋谷さんって怖いの苦手?」

「暗いところがちょっと...。
後、夏花でいいよ。」

「わかった♪
手繋いでおくよ。その方が安心でしょ?」

そう言って手を差し出される。

ためらいながらも握ると
ぎゅっと握り返してくれた。

ちょっと暖かくて
怖さが少しなくなった気がした。

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