彼に出会った1年間

「大丈夫?頭打ったりしなかった?」

そう言って俺の顔を覗き込む顔は
皆が言うように可愛くてドキっとした。

「ああ、大丈夫。」

冷たく答えてしまってちょっと後悔する。

「よかった。氷ぬるくなったら言ってね。」

そう言ったあいつの笑顔は
向日葵の花が咲いたような
明るい笑顔だった。


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