彼に出会った1年間

廃校舎の後ろに回ったとき
話し声が聞こえてきた。

「俺さ、夏花ちゃんが好きなんだ。
好きな人がいなかったらだけど
俺と付き合ってくれないかな?」

この声は爽汰さん。

声の方を覗き込んでみると
爽汰さんがあいつを抱きしめていた。

それをみたとたん
胸の辺りがズキズキと痛む。

なんでこんな気分になるんだ...。

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