I call you〜好きって言えたら〜
そう。咲坂乃亜ちゃんだ・・。
綺麗な髪を揺らして廊下を歩いていた。
あたしに気づいた乃亜ちゃんは駆け寄ってきた。
「おー。やっほー。この間の子やんな??」
そういえば、名前教えてなかったな・・。
「この前はホンマにありがとうw」
お礼を言ってくれてるのになにも言えない・・・。
何も喋らないあたしを不審に思ったのか顔を覗き込んできた。
可愛らしい目でじっと見られて顔が赤くなった気がした。
「アンタ、喋れへんの?」
あたしは静かにコクンと頷いた。