I call you〜好きって言えたら〜


そんなことを思いながらも、遥人くんは続けた。



「遊空。初めて会った時から気になってた。

 声が出なくても必死に伝えようとする遊空がホントに可愛かった。


 俺・・・・」



そこで何かを言いかけてやめた遥人くん。



ほんのちょっとの沈黙がすごく長く感じた。


「聞いてないよな・・・。お大事に。」



それだけ言って、保健室を出て行った。







< 66 / 108 >

この作品をシェア

pagetop