君がくれたモノ
男の首筋に剣を突き付け、蒼が立っていた。
「ごめん莉奈‥遅くなった‥」
蒼は肩から血が流れていた。この男に切られたのだろうか‥
男は突き付けられた剣のせいで身動きを取れないでいる。
「令、この子は関係ないんだ。お前の目的は俺だろう?」
莉奈は話しが全く読めないでいる。
美形二人が揉めてる‥
なにやら変な想像をさせてしまうようなシチュエーションだ。
「俺がこの女を殺すと言ったらどうする?お前に俺が斬れるか?
あの時みたいに‥その剣で俺を斬れるのか!?」
あの時?
この二人は知り合いなの?
莉奈には理解できない会話が繰り広げられている。
ザッッ!!
男は、うまく蒼の剣を振り切り走りだした。
莉奈は映画を見ているような‥そんな気分にさせられる程の素早い動き。
「今日はお前を殺す気分じゃなくなった。
その女に感謝するんだな」
男は振り返って蒼に言い、走って屋敷を出て行った。
ガラスで切れた足が痛んだ。
「痛っ!」
男の出ていった後をずっと見つめていた蒼は、莉奈の声で我に返った。
「莉奈‥足ケガしたのか?見せてごらん。」
蒼は莉奈の足を持ち上げ、血の滲んだ足を布で巻いてやった。
莉奈は近くにいる蒼の肩が血まみれなのに気付き驚いた。
「ごめん莉奈‥遅くなった‥」
蒼は肩から血が流れていた。この男に切られたのだろうか‥
男は突き付けられた剣のせいで身動きを取れないでいる。
「令、この子は関係ないんだ。お前の目的は俺だろう?」
莉奈は話しが全く読めないでいる。
美形二人が揉めてる‥
なにやら変な想像をさせてしまうようなシチュエーションだ。
「俺がこの女を殺すと言ったらどうする?お前に俺が斬れるか?
あの時みたいに‥その剣で俺を斬れるのか!?」
あの時?
この二人は知り合いなの?
莉奈には理解できない会話が繰り広げられている。
ザッッ!!
男は、うまく蒼の剣を振り切り走りだした。
莉奈は映画を見ているような‥そんな気分にさせられる程の素早い動き。
「今日はお前を殺す気分じゃなくなった。
その女に感謝するんだな」
男は振り返って蒼に言い、走って屋敷を出て行った。
ガラスで切れた足が痛んだ。
「痛っ!」
男の出ていった後をずっと見つめていた蒼は、莉奈の声で我に返った。
「莉奈‥足ケガしたのか?見せてごらん。」
蒼は莉奈の足を持ち上げ、血の滲んだ足を布で巻いてやった。
莉奈は近くにいる蒼の肩が血まみれなのに気付き驚いた。