君がくれたモノ
「莉ー奈!ほら起きて!いい天気だし出かけよう!」
蒼は昨日の出来事など嘘のように、子供のような大きな声でまだ完全に起きていない莉奈を揺すり起こした。
「んー‥もぅ朝ー?」
莉奈は朝が苦手だ。学校に行く時もいつもギリギリだった。
「ほらほら!ご飯食べて出かけよう」
そういえば昨日から何も食べてない事に気付く。ご飯どころではなかったのだ。
「ねぇ、出かけるって‥そんな急いでどこに行くの?」
「いーから!」
蒼は莉奈の手を引っ張り立ち上がらせた。
早々にご飯を食べ、蒼と莉奈は町に出る事にした。莉奈はあまり乗り気でなかったが‥
屋敷を離れ門を抜けると、そこには大きな馬車が停まっている。
「すごい‥」
さすがこの国の王だと、この時初めて実感した。
「さぁ乗って」
蒼にとってはいつもの事なのだろう。慣れた手つきで先に乗り込み、莉奈に手を差し出した。
言われるがままに馬車に乗り込む莉奈。
何人かの使用人が見送りに出て、馬車は動き出した。
蒼は昨日の出来事など嘘のように、子供のような大きな声でまだ完全に起きていない莉奈を揺すり起こした。
「んー‥もぅ朝ー?」
莉奈は朝が苦手だ。学校に行く時もいつもギリギリだった。
「ほらほら!ご飯食べて出かけよう」
そういえば昨日から何も食べてない事に気付く。ご飯どころではなかったのだ。
「ねぇ、出かけるって‥そんな急いでどこに行くの?」
「いーから!」
蒼は莉奈の手を引っ張り立ち上がらせた。
早々にご飯を食べ、蒼と莉奈は町に出る事にした。莉奈はあまり乗り気でなかったが‥
屋敷を離れ門を抜けると、そこには大きな馬車が停まっている。
「すごい‥」
さすがこの国の王だと、この時初めて実感した。
「さぁ乗って」
蒼にとってはいつもの事なのだろう。慣れた手つきで先に乗り込み、莉奈に手を差し出した。
言われるがままに馬車に乗り込む莉奈。
何人かの使用人が見送りに出て、馬車は動き出した。